理事長挨拶

理事長挨拶

●一般社団法人柳川青年会議所 第68代理事長 宮本 一

はじめに

1956年 、 JCI 柳川 は 「明るい豊かな社会の実現」をめざ す 熱い想いを抱いた青年たち の手で 、日本で 102 番目の JC として、この柳川に創立 されました。 今日まで、諸先輩方が人と人、そして地域とのつな がりを大切にし、運動 や 活動 を展開してこられた熱い想いは、時を越え脈々と受け継がれています 。先輩方が築いてこられた 一つひとつの功績と歴史に心より感謝の念を表 するとともに、 これからの未来、その意志を継いで 共に JC 活動、運動を展開できる持続可能な組織であり続けるには 、 変わりゆく 時代の中で 変えるべきもの、変えざるべき もの を見極め ていく必要があります。 そのような時代の中 でも変わらない 確かなこと 、それはJCI 柳川 が この地で JC 運動や活動を展開し続け 、 66 年もの永きにわたり存続し続けていることです 。 この 意味を今一度考え、これからも地域の声に耳を傾け、 信頼し合える仲間とともに「明るい豊かな 社会 の実現」に向けて JC 活動を邁進してまいります。

 

第 51 回福岡ブロック大会の開催について

本年度、JCI 柳川は 2005 年に開催されました第 33 回大会以来、18 年ぶりに第 51 回福岡ブロック大会を主管いたします。ブロック大会は福岡ブロック協議会最大の運動の発信の場であり、主管地である柳川の魅力を最大限に発信する絶好の機会となります。社会情勢が目まぐるしく変化する中だからこそ地域の持続的発展が求められています。地域資源・観光資源の溢れる柳川の魅力とともに、地域の課題解決へ向けた発信を行い、地域の活性化を推し進めます。そのためにも会員一人ひとりが当事者意識をもち一丸となって、LOM の結束力をもとに行政、関係諸団体を含む地域の方々に、JC  運動、活動への理解と賛同を得られる大会を構築してまいります。ブロック大会の開催に向け青年らしい発想力と挑戦をする能動的な行動により会員一人ひとりが成長し、組織力が向上され  JCI  柳川のさらなる発展に繋がります。地域、LOM、志を同じうする仲間のために  JCI柳川らしいブロック大会を実現し、誰もが輝く持続可能な社会をめざします。

柳川を担う青少年の育成

未来を担う青少年の健やかな育成は、いつの時代においても地域の発展の根幹をなす重要な課題であり、明 るい豊かな社会へつながる欠かせない運動の一つです。青少年を取り巻く環境はこの数年で様々な変化を遂げ ています。さらに 10  年後、20 年後には社会構造や技術の進歩により、現在からも想像がつかないほど大きな 変化を遂げていることでしょう。自分の部屋にいながら友達とつながり、日本中、ひいては世界中のどこへで も行った気分になれる。さらには、物の質感や形、温度までもその場で体感できる日がくるのかもしれません。それは確かに素晴らしいことだと思います。しかし、良いことばかりではないのではないでしょうか。私の青 少年期には、五感で感じることで様々な情報や学びを得ていました。直接的に人と、自然と触れ合うことで学 び得るものが確かにあると私は考えます。昨今はその機会も著しく減ってしまい、多感であり多くのことを吸 収し、成長を続ける大事な時期だからこそ、責任世代の青年経済人として、未来の担い手となる青少年に対し て社会性や地域のつながりなど実社会で大切なことを自身の経験を交え伝えていかなければなりません。未来 を担う青少年の健やかな育成がなされなければ、持続可能な明るい豊かな社会も実現できないでしょう。時代 に逆行するのではなく、今でもできること、今だからできることは何かを考え、子供や青少年世代からたくさ んの興味と関心を引き出し、私たち大人が決めた成功のイメージを押し付けることなく挑戦をサポートし、努 力や過程を大切にすることで、自分で考え、自ら行動し、柳川の未来を担える青少年の育成を行ってまいりま す。

まちづくり

柳川に生まれ、この地域の特性に気づき、それを活かし、魅力として根付かせ受け継ぎ守ってきた方々がいる。それに共感し移り住んできた方々がいる。まちをつくるのは人であり、それをつないでいくのも変えていくのも人だと考えます。柳川を愛し、柳川について本気で考えてきた先人たちがいたからこそ、今の魅力溢れる柳川があるのです。高齢化、人口減少が進む現代においてこの地域も例外ではなく、地域の活力を失うことなく持続的に発展していくまちとなるために、地域の課題解決と次代を担う若者の積極的な参画が必要であると考えます。まちづくりは一人の力では到底成しえることはできません。世代を超えた幅広い年代の方の知識や経験、発想や行動力が必要です。その多くの力が同じ方向を向き、手を取りあえる環境作りも必要です。それを実現できるのが JC だと信じています。人と地域を愛する気持ちを持ち、世代や地域の垣根を越えて柳川の新しい魅力を創出し、これからの未来を創る若者が中心となり、持続可能なまち柳川の実現に向けて取り組んでまいります。

 

人財育成

JC  は、全国に広がる組織として明るい豊かな社会の実現に向けた運動を展開し、日本の社会や経済を支えてきました。あらゆる環境が制限される昨今、柔軟に変化を受け入れそこに適応し、多くの学びを得ながら挑戦を続けています。地域に必要とされる団体であるためには、急速に移り変わる時代の中で、変化し続ける社会環境を受け入れ、それを成長の糧とし、これまで以上の学びとやりがいを得られる組織へと進化させていかなければなりません。入会  3  年未満のメンバーが多く在籍する  JCI  柳川の現状を踏まえ、在籍するメンバーに有益な機会を提供し、入会したてのメンバーが JC の魅力を感じることでアクティブなメンバーが増加し、相互成長することで組織の資質も向上していくのではないでしょうか。さらに、そのメンバーに多くの機会を提供するための、新たな視点や価値観で事業構築を行っていくことで、これからの地域を牽引するリーダーとなる人財の育成に注力してまいります。そのような人財の溢れる組織が固定観念と先入観を持つことなく地域の背景を捉え、そこに住む人の立場になり素直な心で考えた運動、活動を多くの市民、また地域を想う同志へと広く伝播することで、新たな人財との出会いにつなげてまいります。

 

結びに

JC は 40 歳で卒業。入会して卒業を迎えるその限られた時間、単年度制での組織運営を繰り返し、不連続の 連続といわれる運動を未来へ向けてつなげていきます。そこで成長を続けるには、自らが想い描く未来へ向かい一歩を踏み出し、前へ前へと進んでいかなければなりません。自分の想いが伝わらず思い通りにいかない時、立ち止まりやむを得ず方向転換が必要になった時、志や目的のためにさらなる成長を望むのであれば、周りの声に耳を傾けてください。頼れる仲間が必ずそばにいてくれます。感謝と謙虚さ、素直な心を持ち続けることができれば、人は限られた時間の中でも大きく成長し、先輩方から受け継いできた創始の理念を絶やすことなく、次世代へと伝え続けていけるのではないでしょうか。明るい豊かな社会の実現と持続可能な柳川の未来に向けて、信頼し合える仲間とともに邁進してまいります。

 

【基本方針】

一、水郷 Innovation に基づく事業展開

一、第 51 回福岡ブロック大会の成功

一、柳川を担う青少年の育成

一、まちづくりの事業構築

一、人財の育成と会員の拡大