第64代 理事長所信 

第64代理事長 田中 健一

■はじめに
1915年、今から100年以上前、アメリカの地においてヘンリー・ギッセンバイヤーJr.という一人の熱き青年の想いによってJCが誕生しました。その想いは、日本に届き、戦後復興を目指す日本において「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志高い青年たちにより1949年に日本青年会議所が誕生し、その運動が日本全国へ広がりました。この柳川の地においても、1956年に大牟田JCをスポンサーに仰ぎ、日本で102番目のLOMとして柳川JCが誕生しました。たった一人の青年の熱き想いが、100年以上経った今でも、その運動が止まることなく、地域を一歩でも前進させるべく、世界中でその活動が行われています。創始の想いを受け継ぎ、時間や労力、情熱を注ぎ込まれた先輩諸兄の努力により積み上げられた歴史や伝統、信頼があるからこそ、今の我々の活動があることに感謝し、その想いを未来へと繋げていくことが「明るい豊かな社会」を創造していくことになります。魅力溢れる故郷柳川を次世代に引き継ぐべく、柳川JCメンバーの一人ひとりが、地域を想い、人々を想い、未来を想い、時間と労力を惜しむことなく、想いのたけを注ぎ込み、まちとひとと未来を輝かせるJC運動を進めてまいります。

■まちの未来を想う
我々の住み暮らす柳川の魅力は、広大な筑後平野を抱き、矢部川や沖端川などの河川が走り、その先には豊かな海である有明海を有する偉大なる自然環境と、川下りや雛飾りさげもん、鰻のせいろ蒸しなど人の手により作られた魅力です。この地域の先人たちは干拓地やクリークをつくり、市内を縦横に走る掘割も生み出しました。干拓地は多彩な農作物を育む土壌となり、掘割は名物川下りに活用され地域を代表する観光資源を生み出しました。つまり、地域を代表する魅力は、元々地域が持つ自然環境と、人の手により生み出された伝統や文化が融合することにより、さらにその魅力を高めることに繋がってきました。今年、平成というひとつの時代が終わり、新たな時代の幕開けを迎えるにあたり柳川のまちの未来創造に必要なことは、自然をはじめとする地域が元来保有する魅力活かすことと、地域と未来を想う人により新しく生み出されるシステムやインフラとなります。脈々と続く地域への想いを次世代に繋げるために、地域への愛情や誇りを高い次元で次世代に醸成する運動を進めてまいります。

■ひとの未来を想う
柳川市の人口は日本全体の人口減少よりも早い段階から減少の一途を辿っています。地域から人がいなくなれば、市場が縮小し、人手不足を招き、地場産業は存続できなくなります。市民生活においても、社会保障などのサービス低下を招くことになり、地域経済の維持や発展など到底望めない状況となります。つまり、まちを形成しているのは、建築物や道路といったインフラだけではなく、最も重要なことはひとそのものが地域を作り上げているということです。この地で住み暮らす青少年、特に自身の未来について意識し始める世代が、地域での就職や地域で家庭を築くことに繋がらなければ地域の人口減少
に歯止めがかかることはありません。そこで、我々が青少年に対して、地場の産業や経済を理解させ、その魅力をしっかりと伝え、さらには故郷への確かな想いの醸成を促さなければなりません。そして、その想いを糧として青少年が夢描く人生設計の舞台として愛する郷土があるという選択肢を与える必要があります。子どもたちの地域への確かな想いや、確かな人生設計が、柳川を夢と希望溢れる明るく豊かな社会へと導くものとなります。

■人材育成を想う
この柳川は立花宗茂公や田中吉政公、北原白秋先生をはじめとする歴史上、文学上の偉人を多く輩出してきました。地域の先人が地域の魅力を活かし、さらなる魅力を絶えず時代に即したかたちで創出してきたからこそ、今この地域の発展が在ります。JAYCEEは、先人たちの想いを受け継ぎ、まちへの想いを伝播させ、地域の持つ課題や問題に対して、積極果敢に次代を的確に捉えた革新的な手法を用いる運動発信を行い、一人ひとりが地域を牽引する確かなリーダーでなければなりません。地域と組織を明るい豊かな未来に向けて牽引できるリーダー、そしてリーダーと同じ想いで行動できる仲間が集まる組織が地域へ大きな影響力を及ぼし、市民意識変革を起こすことを可能にします。また、JCは、「奉仕・修練・友情」の3信条のもと、JCの機会である個人、地域、国際、ビジネスの4つの機会に磨きをかけることで、仲間と協力し、周り巻き込み大きな力に変えることのできる魅力的な人材育成を可能にする団体です。今後も、地域に潜在する人材を発掘し、さらに仲間を拡大していくことで、地域と未来を明るく照らす力強い人材育成に繋げてまいります。

■結びに
私自身、社会人としてこの柳川で働きはじめたものの、会社内だけの人間関係が社会のすべてであった私にJCがたくさんの人との出逢いを与えてくれました。柳川JCに入会し、毎年組織が変わるJC特有のシステムの中で、様々な立場を与えていただき、多くの経験を積ませていただきました。その出逢いが今の私を築き上げ、その出逢いが新たな考えや取り組みへの活力を与えてくれます。また、地域のために時間や労力を惜しまない先輩方の姿を追い求めて、憧れ、出向経験の中で、福岡県のみならず九州中、日本中に同じ想いを持ち活動している仲間がいることに気付くことができました。たった一人の想いで始まったJC運動ですが、この愛する故郷柳川でたくさんの仲間とともに、たくさんの想いとともに活動できることに感謝し、青年らしく、熱く行動し、次世代に自信持って渡すことのできる柳川を創造してまいります。

  【基本理念】

飲水思源
想いと仲間で未来へ 魅力溢れる柳川の創造

【スローガン】
熱き想いのその先に
~次代へ繋ぐ変革への挑戦~