理事長挨拶

理事長挨拶

●一般社団法人柳川青年会議所 第70代理事長 川口 流香

はじめに

柳川青年会議所は、1956 年の創立以来、創始の想いを受け継ぎ、様々な困難に直面しながらもその歩みをとめることなく進み続けてまいりました。青年会議所は単年度制で、不連続の連続と言われる組織運営を続けています。一見非合理的にも見えるこの単年度制ですが、「明るい豊かな社会の実現」というたった一つの最終目標に向かって志を一つにし て活動してきたからこそ、この長い歴史を刻むことができているのです。

本年度、柳川青年会議所は創立69 周年を迎え、来年度には 70 周年という大きな節目の年を迎えます。その記念すべき年を迎えるにあたり、これまでの歴史や想いを胸に、新たな時代に対応するための強固な礎を築いてまいります。そして、時代が移り変わっても変わらない想い、熱き志をもった信頼し合える仲間とともに活動、運動を展開してまいります。

人財の育成

青年会議所には様々な職種や立場のメンバーが集い、会議を重ね活動しています。考え方や動き方の違いがあるなかで、メンバーは互いに切磋琢磨し自己研鑽を積みながら成長していきます。青年会議所の使命は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供することです。つまり、私たち JAYCEE は日々の活動を通じて成長し、リーダーシップを発揮することで、社会全体に良い影響を与えることができるようにならなければならないのです。この成長の機会というのは青年会議所のなかだけに限らず外部に対しても提供されるべきであり、青年会議所が主体となって、次代を担う若者に対し成長の機会を創出していくことも私たちの使命だと考えます。私たちがどのように成長し、次世代をどのように導いていくかが、未来を形成する鍵となり、ひとの成長こそが社会の発展につながると信じています。

まちづくり

古くから城下町として栄えた柳川は、有明海に面した土地を活かした農業、漁業に加 え、華やかなさげもんまつりや歴史ある掘割を利用した川下りなど、多くの観光客を引き寄せる観光資源を有する魅力的な伝統あるまちです。柳川に住み暮らす私たちには、この素晴らしいまちを持続可能なまちとしてさらに発展させていく責務があります。このまちを愛する私たちがまちの魅力を再認識し、新たな視点をもってまちづくりに取り組むことで、まちにも新たな魅力がうまれ、そしてその新しい魅力をまちの人々と磨き上げていくことがまちの発展の一助につながると考えます。変わるべきものとそうでないものを見極め、イノベーションを起こし続ける。歴史と伝統、そして先人たちが紡いできた想いを未来へとつなげていくため、まちのための運動を推し進めてまいります。

組織づくり

柳川青年会議所は 69 年という歴史のなかで、多くの活動、運動に取り組んでまいりましたが、会員数は最盛期に比べて大幅に減少しています。会員数の減少は、組織としての活動力を低下させる要因といっても過言ではなく、私たちが地域社会に影響を与える運動を推進していくには、まず組織の基盤を強化する必要があります。「数は力」という言葉もあるように、やる気に溢れた人財を積極的に仲間として迎え入れ、同じ志のもと集結した仲間と友情を築き、信頼を深めていくことで、より強力な運動が可能となり、そしてより大きな成果を得ることができるのです。力ある人財が集い、組織の力を最大化することで、地域に対してより一層の貢献を果たし、組織としての成長と持続的な地域貢献を実現してまいります。

創立70周年にむけて

来年、柳川青年会議所は創立 70 周年を迎えます。記念すべき年を迎える前に、柳川青年会議所のこれまでの軌跡を振り返り、そしてこれからの未来をイメージしていく必要があります。69 周年目というこの貴重な時間を最大限に活かし、メンバー一丸となって 70周年を迎えられるよう準備を進めてまいります。

結びに

青年会議所活動は仕事ではありません。しかし、その活動を通じて通常の社業では得られない貴重な「経験」という自分だけの財産を得ることができます。その財産はより多くの機会を掴み、より大きな困難に立ち向かったひとほど多く築くことができ、その財産が多ければ多いほど私たちは大きく成長できるのです。しかし、仕事や私用で忙しいとき、つい青年会議所活動が疎かになってしまうこともあると思います。そういうときこそ私たちの活動は地域のため、ひとのため、なにより自分の成長のためになっているということを思い出してください。歩みを止めてはいけません。私たちは、柳川の未来のため、そして明るい豊かな社会の実現に向けて絶えず進み続けてまいります。

 

【基本方針】

一、水郷Innovationに基づく事業展開
一、人財の育成と自己成長
一、まちづくりの事業構築
一、会員拡大による組織基盤の強化
一、創立70周年に向けての準備