【はじめに】
第二次世界大戦後の荒廃した日本に「新日本の再建は我々青年の仕事である」という崇高な志を持った若き青年たちが集い青年会議所は誕生し、その運動は全国へと拡がりました。1956年、その想いに共感し強い信念と情熱をもった28名のチャーターメンバーによって、全国で102番目の青年会議所として柳川青年会議所は創立され、今日までの歩みを続けてまいりました。先輩諸兄姉が紡いでこられた創始の想いを継承し、我々が主体となって未来に向けて力強く運動を展開していかなければなりません。
【70周年を迎えるにあたり】
柳川青年会議所は創立以来、郷土柳川の明るい豊かな社会の実現に向け、その歴史の時代背景の中で生まれる様々な地域課題の解決に向けて一つずつ取り組んでまいりました。このような先人たちの溢れる情熱と血の滲むような努力が脈々と受け継がれ、今の柳川青年会議所は存在しています。しかしながら、青年会議所が採用している単年度制には外部との繋がりの維持や実績の継承、LOMとして何を目指しているか不明になるなどの懸念もあります。創立70周年を迎える節目の年である本年は、60周年で掲げた運動指針の検証を行い、先輩諸兄姉の想いを紐解きつつ今の時代背景を確実に捉え、これから進むべき道しるべとなる80周年に向けたビジョンを厳格な記念式典をもって指し示すとともに、柳川だからこそできる、おもてなしの心に溢れた祝賀会で関係するすべての皆様との「絆」をより強固にしながら、愛する柳川のために「一切の妥協を許さない組織風土」を柳川青年会議所にさらに深く刻み付け、継承してまいります。
【柔軟な発想が輝く次世代へ】
これからを担う次世代の育成は我々大人の責務です。SNSやAIなどネット社会として目まぐるしく変化する現代、子供たちを取り巻く環境は様々なコンテンツに溢れ、あらゆる情報に簡単にアクセスできるものとなりました。便利になった世の中である一方、簡単に「答え」に辿り着いてしまうこの現状には、子供たちから創造する機会や思考力を奪ってしまう危機感をもつ必要があると考えます。普段の家庭や学校生活では得られない心を震わせる非日常の体験を通じて、青少年たちの柔軟な発想や一人ひとりがもつ素晴らしい個性を伸ばし、「創造的思考教育」をキーワードに、自ら考えて答えを導くことのできる青少年の育成に取り組んでまいります。
【組織の発展と会員同士の絆】
組織の発展に必要なものは間違いなく「ひと」です。しかしながら、全国的な人口減少、青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代へと移り変わる中で、会員数の低下による組織の弱体化や会員同士の関係性の希薄化が課題となっており、我々、柳川青年会議所においても例外ではありません。この課題を解決するには会員同士の学びと交流の機会である例会を最大限活用し、互いのコミュニケーションを活性化させ、皆が信頼し合い、決して離れることのない強固な「絆」を形成する必要があります。入会歴や会社の規模に関係なく本音で夢を語り合える風通しの良い組織であることが、会員一人ひとりの心に情熱の火を灯しJAYCEEとして覚醒させ組織基盤の発展につながり、社会へよりよい影響を与えられると確信しています。
【歴史・文化を紡ぎ、より強固な未来の創造】
私たちが住み暮らす柳川市は、歴史、文化、有明海に面した自然や郷土料理など、多くの資源を携える県内でも有数の観光都市であり、その魅力は国内だけに留まらず、国境を越え多くの外国人も訪れるほど魅力に溢れた素晴らしいまちです。しかしながら、人口減少や若者の流出など様々な課題も存在しているのも事実です。我々が先頭に立ち、愛する柳川のもつ魅力を再認識した上であらゆる可能性を模索し、これまでにない「新たな柳川の魅力」を見出して、多くの人で活気溢れるまちの実現のため運動を展開いたします。また、愛する柳川が持続可能なまちであり続けるには、まちの地盤である住み暮らす人々へ確かな「郷土愛」を育み、地域を強靭とするまちづくりも同時に推進する必要があります。既存の概念に囚われず様々な観点からまちをブラッシュアップし、より強固な柳川の未来を創造してまいります。
青年会議所の魅力を全ての人々に
この地域で必要不可欠な組織であり続けるには、すべての人々へと我々が掲げる信念と運動を幅広く周知していく必要があります。先輩諸兄姉の皆様が、創立以来絶えず青年会議所運動・活動を発信し続け、見て触れていただく機会を積み上げた歴史があるからこそ、行政や関係諸団体そして市民の皆様から多くの賛同を得られ、これまで69年もの間、地域に根付き柳川の発展を牽引されてきました。これまで以上に、全力で地域課題に取り組むだけでなく、SNSなどの時代に合ったツールを活用した広報活動で柳川青年会議所の「地域を牽引する確かな価値と存在感」をより高めてまいります。また、青年会議所の魅力は市民の皆様へと発信するだけでなく、入会歴の浅い会員を中心としたメンバーへの伝播も重要です。今こそ、所属する会員一人ひとりが、青年会議所の魅力と歴史に誇りをもち青年会議所活動、運動に励みながら、この地に眠る新たな同志を引き寄せる理念共感の好循環を生み出してまいります。
【結びに】
人生はたったの4000週間というあまりにも限られた時間です。つまり時間を使うというのは「命」そのものを使うことと同義です。ましてJC活動へと時間を使うことができるのは当たり前のことではありません。家族、会社、多くの仲間に支えられて成り立つものです。支えてくれる大切な人への感謝と謙虚な心を忘れることなく、先輩諸兄姉の皆様が果たしてきたよう、愛する郷土柳川のため、次世代を担う子供たちのために、我々、会員一人ひとりが「命」の炎を燃やし全力で果敢に挑み続けてまいります。そして、揺るがぬ覚悟を胸に、その先頭に立ち70周年の担いを全うすることをお誓いいたします。
愛する仲間、かけがえのない仲間とともに。
一般社団法人柳川青年会議所
第71代理事長 髙田 将平
