第63代 理事長所信 

第63代理事長 木原 頼長

 

JCとはその時代の若者たちが夢を語り合い
未来の灯火へと成長するための学舎であると信じます

 

はじめに

 1956年、柳川JCチャーターメンバーの創立に際したその瞬間の心象、60余年の間に駆け抜けた青年期の先輩方の志、たくさんの想いの灼熱たるやを彷彿し、本年度この紡ぎを謹んでお預かりし、さらに「明るく豊かな社会」へと繋いでまいる所存です。
 次の世代が健やかに成長し、幸せな暮らしの中で豊かな人間性を養い、美しい文化を育む「明るく豊かな社会」を照らすために、より多くの灯火とともに、ひとづくり、まちづくり、組織づくりを推し進めてまいります。

 

ひとづくり

人は国の宝。ひとづくりは地域や国家、世界の「明るく豊かな社会」のためのあらゆる要諦として
たいへん重要であると考えます。そして、ひとづくりにおいて最も注意すべきは教育であると確信
します。これは青少年の基礎教育のみにかぎらず、生涯において修養が求められることを含みます。
教育が教育を呼び、無知が無知を誘う、お金はお金のある人のところへいき、いったん歴史の犠牲
になったものは再び歴史の犠牲にされやすい。歴史や社会構造には様々な事柄や関係性が伏在しま
すが、私たちは自分の認知できない諸現象に対してほとんど関心がないままです。そもそも、学ぶ自
由やよりよくなる自由が、幸福の体現であるにもかかわらず。
次代を担う子等には、道徳性や社会規範を身につけ、周囲との良好な関係性の中で健体康心に成
長できる環境が必要です。そして、その時代を担う青年には、社会を築く当事者としてその自由と責
任に正しく向き合い、より高い知性と豊かな人間性を涵養し、さらに文化的な社会を育む使命があ
ります。それは、人材陶冶のよき土壌となり、異文化との友好を播種し、世界平和の萌芽となりま
す。
柳川に育まれてきた歴史文化からは多くの偉人が輩出され、その伝統や情緒は多くの人びとを魅
了しています。恵まれた素地を活かし、地域から大きく羽ばたくひとづくりの可能性に挑戦し続け
てまいります。

 

まちづくり

私たちには、次世代が笑顔で幸せに暮らせる、さらに「明るく豊かな社会」を築き上げていく使命
があります。こころ豊かな人びとがまちの活気を奮わせ、これを有機的な仕組みで支援する。そし
て、そのサイクルを最適化しながら、さらに広域でまちづくりを高め合っていくことがとても重要
であると考えます。
有明海と矢部川に囲まれ堀割を巡らせた水郷が城下町として育んできた魅力を大切にすること、
活かすこと、そこから新しい価値を創ること、新しい概念と組み合わせることは、故郷を核としたよ
きまちづくりです。また、より広域で機会を共有したり、優位性を組み合わせたりすることで、お互
いの便益を創造することも領域的で高度なまちづくりです。そして、より多くの人びとと想いを共
有し、力を合わせることが実現力を強化します。さらに、より政治経済的な工夫は全てのパラメータ
ーを飛躍させ乗数効果をもたらします。
これらを進めるためには、社会を築き上げる有権者としての自由を正しく行使し、主権者として
の責務を理解し履行するために、修養を積むことがとても大事になります。そして、まちの魅力と活
力が創発する工夫を結集し、多くの人びとと力を合わせ、地方創生を広く推し進めることが大切で
す。
文化的な精神や未来への愛情に立脚したエネルギーと創造のダイナミズムを展開し、人びとがよ
り幸福になる、たくさんの笑顔が広がるまちづくりの可能性に挑戦し続けてまいります。

 

■組織づくり

組織がより機能的であるためには、仕組みの柔軟性と各個の連携が有機的であることが重要だと
考えます。一人ひとりが活き活きできて、良好なボトムアップとトップダウンが展開されてこそ組
織の総力は高まります。つまり、仲間一人ひとりを大切にし、お互いに大切にし合うことが極めて肝
要であると考えます。
メンバーあってこその組織です。ともにより多くの楽しみを携え、共通認識と合意形成を図り、た
くさんの魅力と工夫のある事業をともに構築し、喜びを分かち合う理想は、お互いの努力あってこ
その賜物です。
そのためには、お互いが誠実に接し、素直に受けて、まごころを込めることが重要です。やるべき
ことや当たり前のことを普通にやって、仲間の時間や頑張りを大切にし合い、お互いに目配りや気
配り、心配りをすることで連携は強化していきます。そして、絆を深め、夢を語り未来へ期待し、
瑞々しくも力強い活力を育みこれを高め、より明るく豊かな組織へと成長する。そこから漲る情熱
こそが私たちのアイデンティティであり、地域活力の源泉です。
そうして、組織の価値や効果を高めることで会員拡大を推進し、さらに多くの仲間とともに夢や
希望、喜びと元気を育む灯火へと成長し、周囲を照らしまちを照らし、「明るく豊かな社会」を照ら
す可能性に挑戦し続けてまいります。

 

■結びに

JCには、私の人生の変化点がありました。そのたった一度のきっかけは、今も私の変化を加速さ
せ続けています。JC三信条である修練、奉仕、友情はそれぞれが互いに高め合う、成長の原動力と
なる自己強化型フィードバックループです。ひとづくりとまちづくり、組織づくりの創発する可能
性もまた同様であると考えます。
2018年度、様々なご縁や賜り物に感謝し、誠を尽くしてまいります。メンバー一人ひとりを大
切にし、たくさんの喜びや楽しみを共有しながら、より多くの仲間とともに、互いの成長と地域の躍
進に邁進してまいります。そして、2019年度の背中を推し、65周年を担う若者たちの追い風と
なり、水郷柳川と共に歩んできた柳川JCが、愛する郷土のさらなる活力の源泉でありつづける未
来へと、光を紡ぎ続けてまいります。